三大栄養素【3】炭水化物
1.炭水化物とは・・・
タンパク質、脂質とお話をしましたが、三大栄養素の最後は「炭水化物」です。
炭水化物というと、いわゆるご飯とかパンなど「主食」が思い浮かびますが、
定義としては「糖質」と「食物繊維」の総称を指します。
「糖質」とは体内で消化吸収され、活動のエネルギー源となる栄養素であり、
「食物繊維」とは消化吸収されず、エネルギー源とはならない栄養素です。
いわゆる糖質ダイエットの対象になるのがこの炭水化物に含まれる「糖質」ですね。
2.糖質とは・・・
糖質は身体を動かしたり、頭を使ったりする上でエネルギーとなる大変重要な栄養素ですが、
例えば一度に大量に摂取をすると血糖値の急上昇につながり、身体に悪影響を及ぼします。
(血糖値の急上昇はインスリンの分泌により脂肪の合成を促進したり、脳卒中や心筋梗塞を引き起こす恐れがあります)
また、エネルギーとして消費されなかった糖質は脂肪を合成し、身体に蓄積されていきます。
3.食物繊維とは・・・
一方の食物繊維は糖質とは異なり、ほとんどカロリーがなく(エネルギーにはならず)、
血中の脂質や糖質の吸収を緩やかにしたり、
腸内の不要物を絡めとり便として排出したり、腸内細菌の餌となり腸を活発化する役割があります。
食物繊維にも「不溶性」「水溶性」と種類があり、バランスをよく摂取することが大切です。
(一方を過剰に摂取することで便秘になる恐れがあるなど弊害も。)
4.糖質と食物繊維
食物繊維には、糖の吸収をゆるやかにする働きがあります。
つまり、糖質と炭水化物を一緒にとることで血糖値の急上昇を防ぎ、
糖質を緩やかに活動に必要なエネルギーに変換してくれます。
結局は身体の中のエネルギーになることに変わりないので「食物繊維を取ればいくらでも糖質をとっていい!」
というわけではないですが、
糖質をとる際は食物繊維も積極的に取り入れるようにすると、
身体の中へ急激に吸収されることを抑えられると言えそうです。
5.最後に
糖質ダイエットがとりだたされ、「悪者」だと思われがちな糖質ですが、
1日をアクティブに過ごすためには重要な栄養素です。
他の栄養素と同様に、あまり敬遠せずに適切な摂取を心がけることが大切ですね。